福田富一知事(70)が12月の任期満了に伴う知事選挙に、6選を目指して立候補する意向を固めたことが17日までに、関係者への取材で分かりました。

複数の関係者によりますと、福田知事は16日、自民党県連を訪れ、幹部らに6選出馬に向けて前向きに考えていることを伝えました。福田知事は一時、今期限りでの引退も検討していたとされますが、3月末の後援会総連合会の会合で6選を目指して出馬するよう、要請を受けていました。

福田知事は17日、とちぎテレビの取材に「挨拶ではなくて役員の皆さんと意見交換をするということでまいりました。内容については年末までは退任、それ以降多くの方々のご意向もあってどちらの選択にするか今検討中。条件が整えば別の選択もありうる」と述べたほか、当初、5月末ごろまでとしていた正式表明の時期について、「6月の県議会の日程を見ながら、議会中はそういうことはしない」という考えを示しました。

福田知事は週明け21日から26日まで公務で訪米しますが6月にも再び後援会の会合を予定、同じく6月末には政治生活40年を記念したパーティを開きます。なお、5期目の任期は12月8日までで、知事選の投開票日はまだ決まっていませんが過去5回の知事選では自民、公明両党の推薦を受けています。

全国知事会によりますと福田氏の当選5回は現職としては最も多く5人しかいません。福田氏は日光市出身で、県議や宇都宮市長を経て、2004年に初当選しました。

知事選を巡っては立憲民主党県連や共産党県委員会が擁立を目指していますが、具体的な候補者は決まっていません。