東京都では8日、全国に先駆けて「日本版ライドシェア」が始まりました。  一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶサービスです。タクシー会社の管理のもと、配車が不足する地域に曜日や時間帯を絞って導入が認められ、タクシー業界の人手不足を補うのが狙いです。  ライドシェアはそもそもどうすれば使うことができるのでしょうか。利用するには、タクシーの配車アプリを使って予約をします。  ウーバーと提携しているタクシー会社の場合、アプリで行き先を入力すると、タクシーのほかに自家用タクシーの選択画面が表示されます。  出発地と到着地、運賃を事前に確定し、支払いは原則キャッシュレスになります。

 愛知県内でライドシェアが解禁されたエリアは、名古屋市のほか瀬戸市や日進市など名古屋近郊の地域です。  運行時間は金曜日午後4時から8時までと、日付をまたいだ土曜日午前0時から4時までとなっています。

 開始時期は「つばめタクシー」が5月ごろ、「名鉄タクシー」は4月下旬としています。  MKタクシーは「愛知については時間帯が限定的なので参入予定なし」としています。

 ライドシェアは、海外では中国やアメリカなどで拡大しています。背景には日本版と大きく違うルールがあるといわれています。

 中国では、運行時間に制限がなく値段も変動制で、基本的にはタクシーより安く利用できます。  運営についても、一般の会社であるアプリ事業者が参入できる仕組みになっています。この運営の制約も、今後の広がりには影響がありそうです。