障害者グループホームの運営会社「恵」が、利用者から食材費を過大に請求するなどしていた問題で、愛知県と名古屋市は県内5つの事業所について指定取り消し処分とする方針です。  福祉事業会社「恵」が運営する障害者向けグループホームをめぐっては、愛知県内の26のグループホームで、総額2億1800万円にのぼる食材費の過大請求が明らかになっています。  愛知県はこのうち幸田町にあるグループホームについて特に悪質と判断し、事業者の指定を取り消す行政処分をする方針を固めました。 大村愛知県知事: 「社会の関心も高く、利用者やご家族も不安に思っている方も多いかと思いますので、行政処分の手続きはできる限り速やかに決定していきたい」  名古屋市も市内4カ所のホームについて、同様に指定を取り消す方針です。  不正への組織的関与が認められると、そのほかの全国におよそ100ある恵の施設で事業者の指定が更新されず、運営が継続できなくなる見通しで、利用者への影響がさらに拡大するおそれがあります。