3月21日にカナダで開幕したフィギュアスケートの世界選手権で、名古屋市出身の宇野昌磨選手が3連覇を目指して舞台に挑みます。  宇野昌磨選手は千葉県船橋市で2月上旬、世界選手権3連覇に向けて、ステファン・ランビエールコーチと5日間の集中トレーニングを行っていました。 ランビエールコーチ: 「世界選手権での目標は?」 宇野選手: 「結局、全部ではあるかな。ちゃんと優勝できるように最善を尽くしたい」 ランビエールコーチ: 「最後の1滴まで汗を使い切ることを忘れないで」  得点源となるジャンプも、入念に繰り返します。 宇野選手: 「競技だから、やっぱり今ジャンプが一番大事。ジャンプも点数になるように」  立ちはだかる高い壁は、世界で唯一4回転アクセルを成功させたイリア・マリニン選手です。6種類全ての4回転ジャンプを操る、驚異の19歳です。 宇野選手: 「その座を守るという立場ではなく自分が挑戦する立場というのは、自分の中でもう意識は変わっているので」  3連覇への挑戦。そこにはもう一つ、宇野選手の恩師への思いがありました。 宇野選手: 「ステファンには本当に感謝しているので。ステファンとだから、この世界選手権までなるべく多くいろんなものを積み上げて。満足してほしい、少しでも」  5歳から指導を受けていた山田満知子コーチのもとを卒業した2019年。大不調に陥った宇野選手を救ったのがランビエールコーチでした。  あれから5年、今では宇野選手にとってなくてはならない存在となっています。 宇野選手: 「彼と一緒にやっていけば、大丈夫なんじゃないかなって」  恩師への感謝を胸に、最高の演技を最高の舞台で。宇野選手は22日、ショートプログラムに登場します。