4月を目の前にして、春を感じる日も増えつつある今日この頃。東京のレストランシーンも花盛りを迎えている!

自然感じるフレンチダイニング『Restaurant Karyon』、銀座のシティビューと泡を楽しむ『CADRAN』、石窯で焼く和牛を味わう『THE CARNE tokyo』、ファン待望の復活を果たした人気フレンチ『オルタンシア』、開放感たっぷりのテラス席が魅力の『PLEIN 銀座本店』、満足度の高いコースを満喫できる『中目黒焼肉 登牛門』。

華やかなディナーを楽しみたいデートにぴったりの、おすすめ新店6軒をピックアップ!


1.駅徒歩4分で得られる隠れ家感。圧巻の空間と気取らぬ価格のさじ加減がちょうどいい
『Restaurant Karyon』@高輪ゲートウェイ


2023/12/15 OPEN



屋久杉のテーブルが印象的な美しきダイニングは、自然の中にいるような安らぎに包まれる


『Restaurant Karyon』があるのは第一京浜に面して立つオフィスビルの1F、という少々意外性のあるロケーション。

だが、一歩中に入れば天井の高い空間が広がり、そこは屋久杉で造られたテーブルやダイナミックなドライフラワー、四季の山々を描いた絵画など、自然のぬくもりを感じさせる品で満ちている。


優れた素材が、フレンチの技巧で広がりを感じさせる逸品へと昇華


シェフの山田康平さんが掲げる料理のコンセプトは「軽さと華やかさ」。

自身の出身地である愛知県産の食材を積極的に取り入れ、特に野菜は新城市で100品種以上を無化学肥料・無農薬で育てる農園「スフィーダ」のものが大半。

いきいきとした野菜の味わいを慈しみつつ、フランス料理ならではの確かな技術から生み出されるソースや、端麗な盛り付けで仕上げる。



「ヤリイカと白いんげんのサラダ」は、軽くソテーしたヤリイカに白いんげんのピュレやパセリオイルなどを添えて軽やかなひと皿に。

赤ピーマンの旨みが奥行きをプラス。



土曜日のアラカルトにも登場する「牡蠣の59℃火入れ 春菊ソース」(880円〜990円/仕入れにより変動)は、13分の火入れで味わいを最高潮に。



コースのトップバッター「黒人参のロースト 黒人参とクルミのソース」は、野菜の持ち味を凝縮させる。

すべてコース(13,200円)の一例。


土曜日はアラカルト営業に!


シンプルだからこそ難しいオムレツは、スーシェフ・水島雅貴さんの得意料理。

「水島スペシャルオムレツ」。パルメザン(990円)のほかマッシュルームやトリュフ(1,980円〜)も。



そんな料理の魅力をさらに高めるワインを選び、接客するのはソムリエの曽我部 薫さん。同時期にフランスで修業していた旧知の仲だけに、チームワークは抜群で実に和やか。

洗練と寛ぎとが共存する佳店が誕生した。


個室は子どもも歓迎!


■店舗概要
店名:Restaurant Karyon
住所:港区高輪2-15-21 コシダビル 1F
TEL:03-6456-4061
営業時間:ランチ 11:50〜(L.O.13:00)
     ディナー 17:30〜(L.O.21:00)
定休日:日曜
席数:テーブル16席、カウンター4席、個室2(6席、8席)※要予約


2.銀座の夜をドラマティックに盛り上げるなら、時計塔の真正面でシャンパンという解がある
『CADRAN』@銀座


2023/11/18 OPEN



圧倒的なシティビューとともに気軽に“シュワッ”と、が叶う場所


銀座四丁目交差点に面した「和光」の屋上にそびえる時計塔。この街の顔ともいうべきあの時計を眼前にしながらシャンパングラスを傾けられるテラスが出現し、注目を集めている。店の名は『CADRAN』。

「和光」の斜向かいに立つビルの7階という好立地だけに、銀座の街の中心を高い位置から一望できる。もちろんヒーターも完備しているから、今の時季でも大丈夫。



フードメニューは、ミネラリーな生牡蠣、ブラックキャビア、フロマージュといった“シャンパン・コンシャス”なものもあれば、和牛のパティを使ったクラシックなバーガーやフレンチフライ、生ハム、レバーパテなど、ワインやビールを片手に気軽につまめるポピュラーな品もあり幅広い。


テラスとシャンパンの親和性の高さたるや!


ハウスシャンパンは「モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル」グラス 2,400円。



「ルイナール ブラン・ド・ブラン」35,000円(ボトル)や、プレステージシャンパンも取りそろえる。



店内にはテラスのほかバーカウンター、落ち着いたテーブル席とグループで使える個室も完備。

ランチからアペロ、ディナー、2軒目とさまざまなシチュエーションに寄り添う、実に使える一軒だ。


■店舗概要
店名:CADRAN
住所:中央区銀座5-8-1 銀座プレイス 7F
TEL:03-6263-9299
営業時間:ランチ 11:30〜(L.O.15:00)
     ディナー 17:00〜(L.O.22:00)
定休日:日曜、月曜
席数:テーブル46席、カウンター8席、テラス26席、個室2 ※要予約
※2/27まで臨時休業


3.肉好きの大人が辿り着くのは、銘柄牛を「味わいで選ぶ」という愉悦
『THE CARNE tokyo』@外苑前


2023/11/10 OPEN



青山のビルの谷間に忽然と現れた閑静なオールデイダイニング


セレブリティな青山の街。そのビルの狭間に昨年秋、大人のオールデイラウンジ『THE CARNE tokyo』が密やかに誕生した。



イタリア語で肉の意味を持つ店名通り、特注の石窯で焼く和牛の数々が同店のスペシャリテ。

それらを、窯の様子を窺いつつ400〜500度の高温で焼き上げるのは、食材のスペシャリストとして様々なレストランを立ちあげてきた食の仕掛人、オーナーシェフの渡邉 明さんだ。



曰く「鳥取和牛はオレイン酸が多いので脂の口溶けが良い一方、飛騨牛はサシの入った厚みのある味わいが魅力。石垣牛は赤身の肉に旨みがあって柔らかく、お米を食べて育った豊後牛は肉に甘みがありますね」とのこと。

部位もランプやヒレなど赤身系を中心にラインナップ。好みの肉を選ぶも一興だろう。



「石垣牛ランプ160g」5,280円。

カリッと香ばしく焼けた表面に対し、断面は真紅色も鮮やか。うっすらと滲み出る肉汁が美味の証拠。

みずみずしくプリンとした歯応えは、時間をかけず高温で焼けばこそ。旨みが閉じ込められている。



「太田牛のユッケご飯」。写真はランチサイズで4,840円。夜はもう少し小さくなり3,520円。

甘さ控えめのタレとよく混ぜれば、箸が止まらなくなること請け合いだ。



また、畑の伝道師とも呼ばれる渡邉シェフだけに野菜メニューも豊富。

クラシックモダンな店内は雰囲気もシック。高級銘柄がそろうワインと共に味わえば、青山のエアポケットで時の流れも忘れてしまいそうだ。


■店舗概要
店名:THE CARNE tokyo
住所:港区南青山3-1-34 3rd MINAMI AOYAMA
TEL:03-6271-5568
営業時間:【火〜土】ランチ 11:30〜(L.O.14:00)
          ティー 15:00〜17:00
          ディナー 17:00〜(L.O.24:00)
     【月・日・祝】ランチ 11:30〜(L.O.14:00)
            ティー 15:00〜17:00
            ディナー 17:00〜(L.O.21:00)
定休日:不定休
席数:カウンター10席、テーブル28席、バーカウンター6席、テラス16席


4.8年間の空白を経て、新富町で再始動したシェフに熱視線が注がれている
『オルタンシア』@新富町


2023/12/8 OPEN



腕に自信があるからこその遮るものが何もない厨房から、圧倒的な品々が繰り出される


2010年に麻布十番に開店し、高い人気を博していたフレンチレストラン『オルタシア』。

2015年にクローズしたのち、シェフの古賀哲司さんは表舞台から姿を消したため「古賀シェフの料理を再び味わいたい……!」と願い、その行方を探すファンも少なくなかった。

実は、その間は商品開発やコンサルタントといった裏方的な仕事で辣腕を振るっていたのだが、それと並行して理想の物件を粘り強く探し続けていたのだという。



そして、2023年。ついに「ここでなら」と思える場所を見つけ、12月に新たなステージをオープンした『オルタンシア』。


尽きることのない発想の泉から生まれる、既視感のない料理を味わいたい


「フランス料理の要は凝縮」というポリシーを軸に、日本の食文化で培われた固有の食材やさまざまな旨みの要素を縦横無尽に融合させた“古賀料理”は、イノベーティヴと表現するに相応しい。



オーロラに輝くショープレートに乗る「発酵つや姫米 根菜類のピクルス 日本の朝食より」。

愛らしいエディブルフラワーの下には昆布だしで炊いたご飯を発酵させてうにを忍ばせたムースや漬物をイメージしたピクルスが。



フランス料理に欠かせないフォアグラを6通りに表現した「冷製フォアグラのヴァリエーション 伝統食材 フランスからの贈り物」。



白ワインで洗い糖分を纏わせた昆布で締めたフィレ肉が主役の「飛騨牛 桑のつちごぼうとコンソメ 生山葵のアンフュージョン」。

すべてコース(25,000円)の一例。



「日本人だからこそ表現できる、東京から発信する意義のあるフレンチを」という思いを抱き、進化し続ける料理は、速やかに体験すべきだ。



■店舗概要
店名:オルタンシア
住所:中央区新富1-5-12 エスパシオ新富町 2F
TEL:03-6262-8987
営業時間:【月〜金】17:00〜(L.O.21:00)
     【土・日・祝】12:00〜(L.O.21:00)
定休日:不定休
席数:カウンター8席、個室1(6席)※要予約


5.外堀通り沿いにして天空の隠れ家。こなれたフレンチの使い勝手に歓喜する
『PLEIN 銀座本店』@銀座


2023/12/2 OPEN



数寄屋橋交差点をテラスから臨み、銀座の中心にいる感に胸が躍る


ボリュームたっぷりの骨太料理で表参道界隈の大人に愛されてきた『Bistro plein』がその旗艦店を銀座に移転。

昨年12月にオープンした『PLEIN 銀座本店』では、従来のビストロ的テイストにガストロノミックな要素を加味、オープンキッチンのスタイリッシュな店内で新たな展開を楽しませてくれる。



「より喜んでもらえる店を目指し、銀座に本店を構えることにしました。春には最上階にサウナ、1階にはバルもオープン予定で、ひと汗流してからのサ飯も可能。アぺロから2次会、3次会まで完結できる施設が目標です」とは中尾太一オーナーシェフ。


遊び慣れた銀座の大人だからこそ気づく、この11,500円コースの価値の高さ


コースには野菜のパフェやオマール海老のブイヤベースなど以前からの人気メニューも、よりブラッシュアップして健在。

伝統の味をベースにしつつ、細やかな手間暇から生まれる繊細な味わいが魅力だ。それでいて、銀座のこの立地でコース11,500円〜という価格設定。


キャビアたっぷりのアミューズに度肝を抜かれる


「野菜のパフェ」。

下から柚子のピューレで作ったドレッシング、カリフラワーのムース、黒大根や赤蕪など6〜8種の野菜の粗みじん切り。



そして、ビーツ、本まぐろにオシェトラキャビアをふんだんに乗せた愛らしい一品。


オマール海老が主役のスペシャリテは圧巻のひと言


「オマール海老のブイヤベース仕立て」。

クラシックなソースアメリケーヌをベースに、魚のクネルをメレンゲ仕立てにして合わせ、軽やかさを演出。



ガストロノミックな要素を加味し、以前からの人気料理をブラッシュアップ。


200gまで選べるパスタで興奮はクライマックスに!


浅草開花楼の生麺を使った「パルミジャーノとカラスミのクリームパスタ」。

もちもちの麺にクリームがよく絡む。



基本は60gだが「ワシワシ食べて欲しいから分量はお好みで」とは中尾シェフ。


肉のダブルメインで満足度は青天井!


大人が使いたくなる絶妙な一軒、手札のひとつに加えたい。


■店舗概要
店名:PLEIN 銀座本店
住所:中央区銀座7-3-6 銀座髙木ビル 9F
TEL:03-3569-0039
営業時間:ランチ 11:30〜(最終入店 13:30)
     ディナー 17:00〜(最終入店 21:00)
     テラスバー 20:00〜(L.O.23:00)
定休日:月曜、火曜
席数:カウンター11席、テラス12席、個室1(4席)


6.心ゆくまで肉を食べ、酒を飲む日に向かいたい!万札1枚で事足りる「オールインクルーシブ」な焼肉登場
『中目黒焼肉 登牛門』@中目黒


2023/11/8 OPEN



コース一本勝負という潔さで実現した、12品9,900円で飲み放題という安心感


タン元、タン中、タンゲタの「3種タンの食べ比べ」から艶やかな光沢が鮮度の良さを物語る「極鮮レバー」、そして卵黄ダレにつけて頂く「リブロースの焼きすき」……。デザートの杏仁豆腐に至るまで怒涛の12品が登場するコースを、なんと9,900円で楽しめる。

それもお酒のフリーフロー付き!という驚異のコストパフォーマンスでじわじわとリピーターを集めているのが、昨年11月にオープンした、焼肉通になるための登竜門ならぬ『登牛門』だ。

「これから展開予定の高級焼肉店の、入門編としてまずはお試しいただければ」とは、店長の山本章貴さん。

牛もA5ランクの黒毛和牛のみと厳選するほか、塩、味噌、醤油と部位別に用いるタレにもひと工夫。赤ワインを加えるなど、ホテルでの経験もある料理長ならではのセンスが光る。



中でも“のめろー”と題した牛ロースの塩ダレ焼きは、酒はもちろん白飯を呼ぶ逸品。



フルーティな甘みのある「極鮮レバー」は、シンプルに胡麻油と塩で。



「リブロースの焼きすき」。

さっと炙って特製の卵黄ダレにつければ、白飯が止まらない。この日は埼玉ブランドの武州和牛を使用。



「黒毛和牛ヒレステーキ」。

厚切りのヒレはスタッフが焼いてくれる。バターとにんにく醤油があとを引く。



懐具合を気にすることなく肉の愉悦に浸りたい。


■店舗概要
店名:中目黒焼肉 登牛門
住所:目黒区上目黒1-23-1 中目黒アリーナ B1F
TEL:03-6451-2939
営業時間:17:00〜23:00
定休日:無休
席数:テーブル40席、個室1(4席)※完全予約制


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