とっておきのデートを楽しむために大人が駆使すべきなのが、その街々の象徴でもあるホテル。

特に横浜のような印象的な景色の多いエリアでは、その個性を活かしたホテルで唯一無二の時間を過ごすことができる。

宿泊プランや客室、バーなどをご紹介しながら、横浜デートにおすすめのホテル活用術をご提案!


1.港の先端のルーフトップで絶景をふたり占めする優越
「Rooftop 1859」@「InterContinental Yokohama Pier 8」


5階の「ルーフトップ1859」に出ると、これからクルーズが始まるような眺め。

周りに何隻もの船が停泊し、中には異国の旗を掲げたヨットも停まる。雄大な東京湾と横浜ベイブリッジの背景も相まって、旅情は満点だ。

そんな眺めを誇るハンマーヘッド先端のテラスにかかわらず混み合わないのは、「インターコンチネンタル横浜Pier 8」の宿泊者専用の場所であるから。

そこは宿泊者が朝7時から夜21時まで自由に出入りできるテラスであり、客室のドリンクを持ち込むことも可能。

ルームサービスにはピクニックのように持ち運べるブランチセットもあるから、海風を感じながらサンドイッチと泡酒を優雅に味わうことだってできる。

リゾート仕様のソファで寛ぎながら、空の色が移り変わるマジックタイムをここで過ごすのも宿泊者の特権だ。


海上にいるような浮遊感たるや!


そして戻る客室も海側を選べば、ベッドもバスタブもオーシャンビュー。

翌朝は朝陽に反射する水面の煌めきを感じて体が目覚める。横浜でこそ叶う港に抱かれるお籠り、ここに極まりけり。



■施設概要
施設名:インターコンチネンタル横浜Pier 8
住所:横浜市中区新港2-14-1
TEL:045-307-1111
料金:「1ベッド クラシック」1泊 40,000円〜


2.ライブの高揚感のままに音楽の余韻に酔いしれる
『BAR & LOUNGE Melody』@「Hilton Yokohama」


Kアリーナは目と鼻の先に!


昨年秋に開業した「ヒルトン横浜」は音楽尽くしのホテルである。なぜなら立地は「Kアリーナ横浜」の真横に隣接。

新たな音楽の聖地との呼び声も高いライブ会場を眺める特等席となるのが、バー&ラウンジ『Melody』の窓際席だ。



天井が高い店内は、アールデコに横浜の摩天楼を融合させたイメージの瀟酒な空間。

音楽にこだわって毎晩ライブが行われ、週3回は生歌が響く。



日本のジャズ発祥の地・横浜らしくジャズが多く、その音色に合わせてワインやカクテルを飲めばいつもより酔いも艶やかに。

店内には音楽をテーマにしたアートが掲げられ、窓の外を見ればライブ終わりの観客たちがアリーナから帰路につく。



彼らの高揚がガラス越しに伝われば、ライブ欲が上がるのは言わずもがな。終演後にここで語らうのも一興だ。

カクテル1杯1,500円からと敷居も高くないので、気軽に誘えるのもよい。

音楽を肌で感じられるバーはふたりの会話を弾ませ、言葉がない瞬間をもピアノの音色で演出してくれるだろう。



■店舗概要
店名:BAR & LOUNGE Melody
住所:横浜市西区みなとみらい6-2-13 ヒルトン横浜 エントランス棟 3F
TEL:045-641-8108
営業時間:11:00〜(L.O.22:30)
定休日:無休
席数:カウンター10席、テーブル49席


3.濃密な8時間をふたりきりで。横浜に籠もるデイユースプラン
「Day Use Plan 8」@「THE KAHALA HOTEL&RESORT YOKOHAMA」


食事の前後にふたりで寛ぐ時間もほしいけれど、宿泊は時間調整が難しい。そんなジレンマを解消する企画を「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」が提供中だ。

それは、1日5組限定のデイユースとモダンシノワの料理を組み合わせたプラン。開放的な客室に8時間滞在できて、その間に中華の3段重を味わえるとあって、早くもカップルに大好評とか。

客室は約50㎡の広くスタイリッシュな空間で、お重はホテルに隣接する「横浜ベイコート倶楽部」の人気中華の料理長が考案した内容。



美容と体質改善をサポートする“美食同源”をコンセプトに、野菜と海鮮の点心、黒毛和牛を使った小皿料理、春らしい中国菓子などがそろい、盛りだくさんの内容だ。

華やかな見た目と化学調味料を使わない優しい食べ心地はセットの中国茶との相性も抜群である。

食後はソファやベッドでゆっくり過ごし、チェックアウトしてお会計は5〜6万円台。多忙な大人のホテル遊びとして、上質な8時間は費用対効果が極めて高い。


このペアシートで熱い夜はまだ続く


■施設概要
施設名:ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜
住所:横浜市西区みなとみらい1-1-3
TEL:045-522-0008


4.海外のような雰囲気の最上階で、神奈川県の名所に思いを馳せる
『Code Bar』@「The Westin Yokohama」


横浜は神奈川各地へのハブとなる街。「ウェスティンホテル横浜」がゲストとそれら街をつなげることを意識してつくったのが『コード・バー』である。

郵便番号を意味する店名のとおり、メニューに並ぶのは県内の郵便番号を名前にしたカクテルだ。ホテルの所在地〒220-0012をはじめ8ヶ所の番号がそろい、エリアごとのサブタイトルにも注目を。

野毛なら「とりあえず、浜」と書かれ、ディープな呑み屋街で飛び交う「とりあえず、生」という言葉にかけている。酒呑みの基盤は健康と考え、味醂と梅を使ったヘルシーなハイボールを野毛の味としたのが面白い。

横須賀は「海軍の水割り」と書き添え、英国海軍が飲んでいたラムの水割りがモチーフとなっている。


“ZIP code”(郵便番号)のカクテル一覧


左.「〒238-0007」2,000円。“横須賀”の副題は「海軍の水割り」。ラムをベースに、スパイスシロップを追加。

右.「〒220-0012」2,800円。ホテルの所在地の副題は「ヘブンリーベッド」。春はチョコの器に苺のスムージーが。



左.「〒247-0062」2,000円。“鎌倉”の副題は「Ginと陽」。陰陽師・安倍晴明にちなんで、ジン(陰)を合わせた。

右.「〒221-0057」2,300円。“青木町”の副題は「カクテル茶屋」。米焼酎やブラウンライスシロップを使用。



左.「〒231-0023」2,300円。“中華街”の副題は「マティーニVS北京ダック」。ジンにダックソースを融合。

右.「〒250-0014」2,300円。“小田原”の副題は「あんぱんで食べ歩き」。城下町らしいあんこに牛乳を合わせた。



左.「〒231-0064」2,000円。“野毛”の副題は「とりあえず、浜」。味醂に梅ジャムを合わせ、ソーダで割った。

右.「〒249-0007」2,300円。“逗子”の副題は「潮風」。海辺の思い出を想起させる磯や海藻の香りをアクセントに。



それらを飲むと、なじみが薄かった土地の特性を舌で感じ、「一度行ってみようか」と次のデートの話が始まることも。

そんな会話の舞台がモダンで洒脱なバーカウンターで、遠くに各地の灯りを感じられるのも粋だ。

横浜にあるこのバーだからこそ生まれるストーリーは、カクテルの注文から始まる。


■店舗概要
店名:Code Bar
住所:横浜市西区みなとみらい4-2-8 ウェスティンホテル横浜 23F
TEL:045-577-0888
営業時間:15:00〜(L.O.23:00)
定休日:無休
席数:カウンター12席、テーブル28席