旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)の元社員2人が性加害をしていたことを受け、「忍者」の元メンバー志賀泰伸氏らが16日、東京・赤坂署に捜査を求める要望書を提出した。

 要望書は志賀氏、故ジャニー喜多川氏による性加害問題を告発した中村一也氏、長渡康二氏の連名で提出。元社員の性加害行為は、刑事責任が問われる犯罪であることなどが記載されている。

 同日に同署を訪れた中村氏によると、担当者に「被害者を把握しないと現段階では難しい」「被害者を探してほしい」と言われたという。

 3月30日にイギリス公共放送BBCで放送されたドキュメンタリー番組「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」内のインタビューで、SMILE―UP.の東山紀之社長は社員2人が性加害を行っていたことを明かしている。

 要望書は東山社長宛で、16日付で同社にも送付しているという。性加害を行った元社員の情報を捜査機関へ提供することや、誹謗中傷を許さないというメッセージの公表などを要望したという。

 中村氏は「要望書は、志賀さんが中心になって取り組みました。そもそも、被害を受けた人が『捜査してください』などと活動しないといけない状況がおかしい。加害者側であるSMILE―UP.は、なぜ加害者の情報を提供しないのでしょうか」と話している。

 同社には31日までの回答を求めているという。