頚髄損傷でリハビリ中のゼロワン〝炎の戦士〟大谷晋二郎(51)が12日、心不全で死去した元横綱曙太郎さん(54)に哀悼の意を表した。

 自身のX(旧ツイッター)を更新し「真っ直ぐ全力でぶつかってくる人に対しては、誰であっても真剣に向かい合って下さった曙さん。偉大な横綱からリング上だけでなくプライベートでも本当にたくさんのことを学ばせていただきました」と振り返った。

 曙さんが17年4月に闘病生活に入る前、最後に同行していたのが大谷率いるゼロワンの巡業だった。同4月9日には大谷の「地元山口凱旋&プロレス人生25周年記念大会」として開催された山口大会に出場。2人でタッグを組み、田中将斗&TARUと対戦している。

 関係者によると、大谷がお見舞いに病院を訪れると、曙さんは「お酒持ってきてくれよ〜」と冗談めかし、喜んだという。だが、大谷も22年4月の試合で負傷。曙さんは大谷のことを常に気にかけていた。

 大谷は「横綱、たまらなく寂しいです。大切な大相撲の世界と共に、プロレス界も一生懸命愛して下さり本当にありがとうございました! 心よりご冥福をお祈り致します」とつづり、故人をしのんだ。