全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」(18日、後楽園で開幕)の公開会見が14日に都内で行われ、3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(24)が史上最年少優勝記録&デビュー最短優勝記録の更新を誓った。

 各選手が思い思いに祭典に向けてアピールする中、王者は冷静だった。「2年連続2回目の出場ということで、昨年はシングルで勝ったことがない状態で出場して、初めての勝利がその年優勝した芦野(祥太郎)選手だった。1年後の今、3冠チャンピオンとして臨みます。何が起こるかわからないですね。その何が起こるかわからないCCで必ず僕が優勝します」と決意を述べた。

 ファンが3冠王者の言葉に集中する中、「ただ優勝するだけじゃインパクトが弱いと思うので、でかいこと言います」と切り出すや「俺が史上最年少3冠チャピオンとして、デビュー最短、そして史上最年少CC覇者になります!」と予告。会場は大きな拍手に包まれた。

 3冠王者での祭典制覇はこれまでジャンボ鶴田、スタン・ハンセン、三沢光晴、ベイダー、小橋建太、天龍源一郎、宮原健斗が達成。実現すれば、史上8人目の完全制覇になる。

 また、歴代最年少優勝記録は2022年に青柳優馬が樹立した26歳6か月で、デビュー最短優勝記録は08年覇者の諏訪魔が持つ3年5か月だ。

 今大会の優勝決定戦は5月12日の横浜BUNTAI大会。安齊が優勝を飾れば、24歳11月の最年少優勝記録、さらにデビューから1年7か月での最短記録を樹立する。

 先日は中嶋勝彦を破り24歳10か月での3冠王座最年少戴冠記録を樹立した若武者が、また新たな歴史を刻めるか注目だ。