新日本プロレス20日の東京・町田大会で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の成田蓮(26)がIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(37=AEW)に今さらすぎるイチャモンをつけた。

 成田はこの日開幕した新シリーズの最終戦となる5月4日福岡国際センター大会でモクスリーに挑戦する。AEW所属のモクスリーとの前哨戦は5月3日福岡大会1試合のみ。この日の大会ではH.O.TのEVIL、高橋裕二郎、ディック東郷と組んで本隊の棚橋弘至、矢野通、海野翔太、ボルチン・オレッグ組と激突した。

 5月11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会でIWGP世界王座への挑戦が決定済みの海野を場外で痛めつけるなど大暴れ。H反則攻撃を繰り返して試合を優位に進めたH.O.Tだったが、最後は東郷が海野のデスライダーに沈められ勝利を逃した。

 バックステージに現れた成田は「何でいねえんだチャンピオン。オイ海野、モクスリーに言っとけ。何で来ねえんだ。連れてこい、バカヤロー」と難癖。モクスリーがシリーズに帯同しないことはとっくの前に発表済みだが、理不尽な怒りを爆発させた。

「チャンピオンに伝えとけ。そのIWGP世界ヘビー級のベルトは米国で血で汚すんじゃねえぞ。俺のために磨いて、しっかり温めて持ってこい」。至宝奪回という使命を背負う身でありながら、どこまでも傲岸不遜かつ筋の通らない発言を繰り返す挑戦者。一体この王座戦は、どちらを応援するのが正解なのだろうか…。