全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Aブロック公式戦(21日、千葉・幕張メッセ国際展示場・展示ホール)で、宮原健斗(35)がビジネスタッグのパートナー・青柳優馬(28)に勝利した。

 開幕戦は綾部蓮に敗れて黒星スタートとなったが、前日の浜松大会では大森北斗を下し1勝1敗で迎えたこの試合。静かな立ち上がりから場外戦に持ち込むと、徹底的に頭突きで攻め込んだ。その後は両者が鉄柵へ投げ合うなど、一進一退の攻防が繰り広げられた。

 中盤になると、主導権を優馬に奪われた。丸め込み技の連発からロックスターバスターをくらい、なかなか起き上がることができない。

 ところが、これは〝死んだふり〟だった。レフェリーがダウンカウントを数え始めるとムクリと起き上がり、渾身のブラックアウト(ヒザ蹴り)を一閃。一気に形勢を逆転させると、最後はシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪った。

 これで2連勝。試合後は手を叩きながらバックステージに現れ、「取ったぜ、勝ち点2! ここは俺の中で大事(な試合)だったんだ!」と絶叫。大会屈指の好カードを制し、安堵の表情を浮かべると「次は大阪。サイラス、カモン!!」と早くも次戦(27日、大阪)を見据えた。

 一方、敗れた優馬は「団体のエースが姑息すぎる。自称でも何でも『最高』とか言っているやつがこんな小さなやり方でいいのか」とぶぜんとした表情で会場を後にした。