新日本プロレス23日の後楽園ホール大会に、ノアのジェイク・リー(35)が電撃登場した。

 まさかの男が襲来した。この日の大会では「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のシングル5番勝負が行われた。迎えた4戦目ではドリラ・モロニーと前IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也が激突した。

 試合中にマーティー浅見レフェリーが選手と衝突し場外へはじき飛ばされると、リング上は無法状態に。内藤が変型レッグロックでモロニーを捕らえていると、直後のメインイベント出場を控えていたウォー・ドッグスのリーダーのデビット・フィンレーがリングイン。さらに直後に姿を現したのがジェイクだった。

 場内が大混乱に陥るなか、ジェイクは内藤にジャイアントキリングからFBSを発射。そのままモロニーがドリラキラーをさく裂させて乱戦に終止符が打たれた。

 ジェイクはなおも敗者にムチを打つ。決着後のリング上で動けない内藤を場外へ連れ出すと、鉄柵に設置して再びFBSを発射。完全に内藤をKOすると、会場からの「帰れ」コールに不敵な笑みで応じながら退場した。

 内藤を巡ってはフィンレーが20日町田大会で「俺にDMしてきてるヤツがいる。そして内藤、誰かがお前との一戦を望んでいるようだぞ?」と、新たな〝刺客〟の存在を示唆。内藤自身も「来るならさっさと来いよ。俺が遊んでやるぜ、カブロン!」と挑発していた。

 ジェイクは前日22日のノア新宿大会で清宮海斗とのGHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦に敗北。その翌日にいきなり行動を起こし、バレットクラブとの共闘が急浮上した。