女子プロレス新団体「マリーゴールド」のジュリア(30)&林下詩美(25)のツートップが、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で元WWEのSareee(28)に完敗した。

 プロレス業界で最も注目を集める新団体のメインイベントを務めた2人は、Sareee&〝大怪獣〟ボジラ(20)と対戦した。

 序盤からジュリアと詩美がダブルのドロップキックを決めるなど好連係を連発。だがその後、場外で大暴れする大怪獣の猛攻にさらされてしまった。

 15分過ぎ、かねて対戦を熱望していたジュリアとSareeeが対峙すると、激しいエルボー合戦を展開。強烈な打撃戦を制したジュリアが、SareeeをSTFで捕獲する。一気に流れを引き寄せたジュリアは、詩美がSareeeを抱え上げたところにミサイルキックを放つ合体技を敢行。勝利をつかんだように思えたが、ボジラの妨害によりトドメを刺せない。

 その間に体力を回復したSareeeに裏投げ3連発を食らったジュリアは窮地に追い込まれた。最後はボジラのムーンサルトプレスを食らったジュリアが、Sareeeのリストクラッチ式裏投げで3カウントを献上した。

 スターダム時代には団体最高峰ワールド王座の戴冠歴&「プロレス大賞」女子プロレス大賞の受賞歴があるツートップの敗北に会場は騒然。試合後、マイクを持ったSareeeから「ジュリア! ずっとずっと会いたかったよ! 今日はタッグだったけど、うちらここからが始まりだよな。女子プロレス界に熱い戦いを残していくんだろ? ついてこれんのか?」と挑発された。

 2019年6月18日のシングルマッチ以来、約5年ぶりの再会で敗れたジュリアは「Sareee、5年前戦ったのを忘れられなかった。『ついてこれんの?』って、うちらがこの女子プロレス界を引っ張っていかなきゃ、誰が引っ張っていくんだよ?」と不敵な笑みを浮かべ「お前に一つ頼みがあるんだよ。負けて言うのもなんだけど、マリーゴールドに定期参戦してほしい。私がずっと感じたかった戦いを、他のマリーゴールドの選手に味わわせてほしい」とレギュラー参戦を熱望した。

 Sareeeも「今日出た選手全員、片っ端からやってやるよ。しっかり指導しとけよ」と呼応。最後にジュリアは「お前とシングルでケリをつけたいと思ってるよ」と再戦を要求すると、Sareeeも「臨むとこだよジュリア。やってやるよ!」と絶叫しにらみ合った。旗揚げ戦から波乱の幕開けとなった。