ドジャース大谷翔平の元専属通訳・水原一平容疑者は母校で〝黒歴史〟認定されてしまったようだ。

 米メディア「ESPN」が18日に伝えたところによると、同容疑者が通っていたロサンゼルスのダイヤモンド・バー高校のサイトにある「傑出した卒業生」の欄から「ミズハラ・イッペイ」の名前が削除されたという。同サイトには米女子サッカー代表で五輪女王のアレックス・モーガンや米PGAツアー5勝のケビン・ナの名前が並んでいるが、水原容疑者の名前はない。

 同メディアは水原容疑者が当時在籍していたサッカー部でアシスタントコーチを務めたケンプ・ウェルズ氏を取材。同容疑者は第3ゴールキーパーだったが「試合に出場した記憶はない。毎日楽しそうに練習に出ていた」という。

 ケンプ氏は水原容疑者の高校最終年度で英語の授業の担当教諭でもあった。印象について「すごく良かった生徒とすごく悪かった生徒は覚えているが、彼はどちらでもなかった。淡々と課題に取り組んでいた」と回想した。

 地味だった水原容疑者だが、その後、日本で大谷翔平と出会い、信頼を勝ち得た。そして今回の巨額詐欺事件…。

 ケンプ氏は「彼が全米のニュースに名前が呼ばれる人物になるとは想像もしなかった」と驚いた。

 水原容疑者は違法賭博で約4100万ドル(約63億円)の負債を抱え、大谷の銀行口座から少なくとも1600万ドル(約24億万円)をブックメーカーに不正送金。12日(日本時間13日)に銀行詐欺容疑でロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、保釈金2万5000ドル(約385万円)で保釈が認められた。