【カリフォルニア州ロサンゼルス21日(日本時間22日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)は本拠地のメッツ戦に「2番・DH」で先発出場し、3回一死一塁で今季5号を放ち、メジャー通算176本塁打は松井秀喜を超え、日本選手最多となった。

 この記念ボールを見事にキャッチしたのはカリフォルニア州ナメピーから来たジェイソン•パティーノさん(48)だ。ドジャースファンの家族らに誘われ、親戚らと共に30人程の集団で初の試合観戦に来たそうで、大谷の本塁打は一度頭上を越えて飛んでいったが、客席に当たって跳ね返り、パティーノさんの真後ろに転がった。周囲のファンらが一斉にダイブして躍起になる中、拾い上げたという。

「当たって返って来たボールが何度もバウンスして後ろに落ちたのを拾ったんだ。ダイブされて耳の辺りが赤くなっているけど、大丈夫」

 記録更新の記念球であるため、ドジャースのスタッフがパティーノさんの元に来て、大谷のサインボールと交換を提案された。「野球殿堂用にキープしたいと言っていた。でも、自分は試合を見るためにお金を払ってここまで来たんだ。だから、試合後に来て話してくれと言ったんだ。放っといてくれってね」

 移籍1号の時はホームランボールをキャッチしたアンバー・ロマンさんに対する球場職員の態度が威圧的だったとし、米メディアが報じて騒ぎになった。今回はどうか。