西武が27日からのソフトバンク戦(みずほペイペイ)で前主砲・山川穂高内野手(32)との「対決第2ラウンド」を迎える。

 本拠地ベルーナドームに山川を初めて迎えた前回の3連戦(12〜14日)では、13日の第2戦で屈辱の満塁弾を2発被弾するなど、13打数4安打(打率3割8厘)、8打点と手痛い〝しっぺ返し〟を食らった。同じく西武からFAで移籍した楽天・浅村、オリックス・森との初対戦時と同様、試合のポイントで痛恨の一発を浴びてしまい、チームも同一カード3連敗。その後の7連敗につながってしまった。

 松井監督が「(山川の前に)ランナーを溜めるとああいう大量失点になる」と振り返ったように13日のグランドスラム2発は5、6、8回と3打席連続、3度の満塁機で打席を回してしまったことが全て。その状況で「すでに負けていた」と言い切れる。

 この試合では1番に入った周東が5安打を含む6打席全出塁、2盗塁とバッテリーをかく乱。4得点に絡む活躍で山川のグランドスラムを引き出していた。

 当然のことながら、その怖さを知り尽くす西武の山川対策も「山川の前に走者を置かず、いかにシンプルに打たせないか」(野田バッテリーコーチ)が原則となってくる。

 13日の試合では水上、豆田ともバッテリーが劣勢の場面で失投だけを待っていた山川に対して、その〝スイートスポット〟に吸い込まれるように甘いボールが入ってしまった。

 走者のいない場面では足を警戒する必要がないことから「単打はOK、最悪でソロ本塁打までは許容範囲」と言える。

 走者を気にせず、いかに山川との勝負だけに集中できる状況を作るか。まず今季の開幕投手・今井達也が27日のカード初戦で敵地の先発マウンドに立ち、先陣を切る。