ボクシングのスーパーバンタム級(上限体重55・3キロ)4団体統一戦(6日、東京ドーム)の前日計量が5日、都内で行われ、4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)は55・2キロ、挑戦者のWBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)は54・8キロでパスした。主催者である大橋ジムの大橋秀行会長は、過去に日本で大幅体重超過を犯したネリがパスしたことに安堵した。

 試合成立への最大の関門を突破し、「正直ほっとした。一応責任を果たした」と話した大橋会長。ネリが上限を500グラムも下回ったことには、「ある意味、減量失敗じゃないかと思いましたけどね」とジョークを飛ばした。

 井上が険しい表情でネリとにらみ合ったことについては、「怖かったですね。でも、気合入ってますよね。殺気が出ているし、最高の状態ですね」と評価。入場券は残り700〜800枚ほどで、観客動員は「4万人は超えると思う」との見通しを示した。