巨人の杉内俊哉投手チーフコーチ(43)が、阿部政権初の完封勝利をマークした山崎伊織投手(24)をたたえた。

 7日の中日戦(バンテリン)で山崎伊は9回119球4安打6奪三振無失点で完封勝利で3勝目。杉内コーチは「伊織に尽きますね。今日はあいつ、1人で投げるって言ってたから。有言実行です」とうなずいた。

 右腕の快投を同コーチは「もう完全にゾーンに入ってる。後半に入れば入るほど。球速も上がってきてるし、あれはやっぱり先発として燃えるもんがあるんでしょうね」と振り返った。

 続けて「初め、ちょっと出力落としながら打たせて取るようなピッチングをしてたけど、徐々に(スピードが)上がっていった。伊織らしいピッチングかなと思います」とメリハリのある投球術をほめた。

 何より連戦中の救援陣に休養を与えられたことが大きかったという。「助かりますね、非常にね。中継ぎ陣の登板数をなるべく減らしたいんで」と投手の責任者だけに投げ切った右腕に感謝していた。