WWEの戸澤陽(38)が、所属ユニット「アルファ・アカデミー」でまさかの〝パワハラ地獄〟に陥っている。

 チャド・ゲイブル、オーティス、戸澤、マキシン・ドゥプリの4人は、戸澤の妙なダンスもあって人気ユニットとなったが、リーダーのゲイブルがインターコンチネンタル王座取りに失敗して凶暴化。なぜか昭和のコワモテ教師のように、生徒3人を横に並べて「お前らなあ、わかっとんのか!」などと説教を続けてきた。

 13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)でも、戸澤はスーパーモデル風ルックスのマキシン、巨漢オーティスとともに一列に並べられ、説教タイム。ゲイブル先生から「トザワ、今夜もビッグチャンスだ。無駄にするなよ。相手はブロンソン・リードだ。それでな、神に誓って、お前があのダンスをしたら…さあ、行くぞ!」と言い渡され、試合前から不安げな表情を浮かべた。

 セコンドにゲイブル先生を就けた戸澤の相手は巨体のリード。新日本プロレスマットでは、オカダ・カズチカ(現AEW)を一騎打ちで破ったこともある強豪だ。戸澤はリードの突進をかわして、パンチの雨を降らせた。さらに素早い動きから、ラリアートをかわして顔面にスーパーキック。さらにソバット、延髄斬りと猛攻を仕掛けた。

 それでも倒れないリードに、コーナー上段からミサイルキックを発射。この一発で巨漢を見事に横転させた。続けて、リング上をぴょんぴょん跳ねると、〝超人〟ハルク・ホーガンばりにタンクトップを破り捨てるパフォーマンス。再びコーナー上段に上がったが、背面アタックをあっさりキャッチされてデスバレーボムを浴びた。そのままリードのTSUNAMI(ダイビングボディープレス)で圧殺され、3カウントを聞いた。

 試合後はリング上でゲイブル先生が口角泡を飛ばして、倒れた戸澤を説教…。WWEマットをガッツと気合で生き抜いてきた熱血漢が、無用のパワハラにより道を誤らないことを祈るばかりだ。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。