青森県弘前市は5日、弘前公園で開催した今年の弘前さくらまつり(4月12日〜5月5日)の人出を推計値で245万人と発表した。今年は新型コロナの5類移行後初のまつりで、コロナ流行前の200万人台の水準に戻った昨年より41万人増加した。市は5類移行に加え、インバウンド(訪日客)の増加や天候に恵まれたことが大きな要因と考えている。

 今回のまつりは、ソメイヨシノの早咲きに対応するため開幕を1週間前倒しし、会期が24日間と過去最長だった。市の早坂謙丞観光課長は「早咲きにしっかり対応できたことが結果として245万人の人出につながったのではないか」と手応えを語り、「天候に恵まれソメイヨシノを長く楽しめたことや、円安の影響で訪日客が多かったことも人出を後押ししたのでは」と話した。

 日別では、満開後初の週末となった4月20日に33万人を記録。コロナ禍だった2022年の入園者数(実数)33万6299人にわずか一日で並んだ。

 人出は園内の有料区域や周辺観光施設への入場者数、駐車場利用台数などを踏まえて市が算出した。