ユニコーンSを制したラムジェット
ユニコーンSを制したラムジェット

ユニコーンステークス2024

[GⅢユニコーンステークス=2024年4月27日(土曜)3歳、京都競馬場・ダート1900メートル]

 27日に京都競馬場で行われたのはGⅢユニコーンS(3歳、ダート1900メートル)。3歳ダートチャンピオンを決定する全日本的な競走体系整備の一環で、時期、舞台を変えてJpnⅠ東京ダービーのトライアル(2着までのJRA勢上位1頭に優先出走権)となった一戦だ。勝ったのは3番人気ラムジェット(牡・佐々木)。鮮やかな決め手で差し切り、一気の3連勝を決めた(勝ち時計1分58秒6=良)。

 終わってみればハイレベルメンバー相手に2馬身半差の快勝。ただ、道中の追走は終始、促しながらだった。鞍上の三浦は「乗っているほうとしては安心できる手応えではなかったですけど、結果はこの強さなので。その部分は今後の課題であると同時に伸びシロだと思っています」。粗削りな競馬での勝利に底知れないポテンシャルの片鱗を感じ取っているようだった。

「めっちゃ強かった。びっくりしたね」。管理する佐々木調教師も素質に舌を巻いた。久々の右回り、初の1900メートルにコーナー4つと今後に向けての課題を一発クリア。「強いメンバーを相手に右回りで走れたのは良かった。馬も成長しているし、無駄肉が筋肉に変わりつつある。これからまだまだ良くなると思う」と本番に向けて収穫十分の勝利をアピールした。

 今回の快勝劇で東京ダービー(6月5日=大井2000メートル)の主役候補に躍り出たラムジェット。「ダート界を引っ張っていくような存在になってほしいと思っていますし、僕にできることは毎回毎回結果を残すことです」と三浦。充実一途の黒鹿毛は、鞍上との二人三脚でさらなる高みに上り詰めていく――。

著者:東スポ競馬編集部