アーリントンCに続く激走を狙うアレンジャー
アーリントンCに続く激走を狙うアレンジャー

NHKマイルカップ2024

[GⅠNHKマイルカップ=2024年5月5日(日曜)3歳、東京競馬場・芝1600メートル]

 前走のGⅢアーリントンCはブービー15番人気(176・0倍)ながら、先行粘り込みで勝ち馬のディスペランツァとタイム差なしの2着まで肉薄したアレンジャー(牡3・昆)。マイル決戦を前に再度の好走へ向けて虎視眈々だ。

 輸送前日(3日)はキャンターで軽めの調整に終始した。「順調です。(前走は)ヨーイドンの競馬だと分が悪いと思っていたけど意外とやれたからね」とは昆調教師。今回引いた枠順は6枠11番。ケイアイノーテック(2018年)、ラウダシオン(20年)、シャンパンカラー(23年)と過去10年間で3勝をマークする絶好枠をゲットした格好になるが…。あくまでも、トレーナーは本馬の能力を見極めたうえで「もうちょっと内が欲しかった。ギリギリかな。でも、おとなしいから奇数偶数は気にならない」と冷静にジャッジしていた。

 ジャンタルマンタルやアスコリピチェーノら、クラシック好走組の参戦で例年以上にハイレベルとなった今年のNHKマイルC。トレーナーも「メンバーが違うからね」とは語るものの、「前哨戦でもあれだけやれたからね。見せ場をつくってほしい」と好勝負に期待を込める。

 昨年は9番人気シャンパンカラー、8番人気のウンブライルでワンツーを決めたように時として荒れる傾向が散見される3歳マイル決戦。14年には17番人気=単勝114・5倍のタガノブルグが2着に食い込み、22年には18番人気=単勝229・1倍のカワキタレブリーが3着に激走している。前走と同じく下馬評は決して高くないが、今年はアレンジャーが〝波乱の使者〟に名乗りを上げる。

著者:東スポ競馬編集部