宮前消防署(佐川勉署長)は2月15日と20日、区内を走る電車内で救命活動を行った3人に感謝状を贈呈した。

同署によると、昨年11月28日午後9時33分頃、東急田園都市線の下りの電車内で20代の男性が卒倒し、心肺停止の状態に陥った。現場に居合わせた根岸英理さん(44)と三品雅広さん(40)、水谷桜子さん(23)が、AEDによる除細動や胸骨圧迫などの適切な処置を実施したところ、救急隊が到着するまでに息を吹き返したという。

偶然にも、会社員の根岸さんは上級救命講習を受講したばかり。駅員の三品さんは不測の事態の備えて定期的に訓練を実施しており、水谷さんは看護師として救命センターに務めていた。

佐川署長は「居合わせた方の適切で迅速な処置が、救命の連鎖となり人命救助につながった」と救助者を称えた。