横浜文化体育館の跡地で建設が進んでいた「横浜BUNTAI」=中区不老町=が完成し、4月1日に開館する。

「文体」の愛称で親しまれた前身の横浜文化体育館は2020年9月閉館。2年間の工事を終えて完成した横浜BUNTAIは地上3階建てで、延床面積は約1万5460平方メートル。メインアリーナと体育室、ラウンジカフェなどを備える。

アリーナは約2500平方メートルで観客席収容人数は約5千人。コンサートやプロレスのほか、バスケットボールや卓球、バレーボールなどのスポーツの試合や大会でプロ・アマ問わず利用できる。同館の浅原誠治館長によると「すでに年内の土、日曜日は予約で埋まっている状態」だという。

名前は市民の声を踏まえて決めた。民間の力を活用して公共事業を行うPFI事業として、電通を代表企業とする19社で構成される株式会社YOKOHAMA文体が運営を行う。併設する「ホテルコメント横浜関内」(116室)も同日にオープン。2階部分で両施設に行き来できるように設計。ホテル直営のレストランは一般利用も可能だ。

3月23日に開館記念式典があり、市民2千人が参加。ゲストとして横浜ゆかりの俳優・竹中直人さんとタレント・秋元真夏さんが登場した。

近年開館した「ぴあアリーナMM」や「Kアリーナ横浜」に続き、こけら落とし公演は横浜出身の「ゆず」が務め、4月6、7日にライブを行う。10、13、14日にはプロバスケットボールBリーグの横浜ビー・コルセアーズの試合、27日には女子プロレス「スターダム」の大会がある。