秦野市立本町小学校5年3組(33人・吉田菜々教諭)が3月21日、秦野駅北口の名産センター前で、地元商店とのコラボ商品を販売した。

同クラスは今年度、総合的な学習の中で「秦野の落花生」の魅力について学んできた。その中で落花生専門店のかまか商店(杉山和史社長・曽屋)にも取材。若い世代の消費が少ないことを知り、魅力を紹介するWEBサイトを作り、同店とのコラボ商品を通じて市民に広めようと考えたという。コラボ商品は「チョコレートピーナッツとピーナッツせんべいの詰め合わせ」。パッケージのロゴデザインなども児童らが考えている。

当初は3月12日に販売予定だったが、学級閉鎖などもあったことから21日に実施。この日は、呼び込み担当、魅力担当、宣伝旗担当、受け渡し担当の4つのグループにわかれ、30分置きに交代しながら活動を行った。

初めは売り場周辺で宣伝などを行っていた児童らだったが、道行く人の反応は鈍く「興味を持ってもらうのは簡単じゃない」とくじけそうになったという。しかし、どうしたら興味を持ってもらえるかを試行錯誤し、駅の改札前やバス乗降口などにも向かい、宣伝活動を実施。その結果、70個の在庫はおよそ1時間半ほどで完売した。

学校に戻った児童らは活動を振り返り「落花生の魅力を伝えられたかの達成度は約80%」と評価した。吉田教諭は「地域の方とのつながりと、周りで支えてくださる多くの方への感謝の気持ちを忘れず、6年生に進んでほしい」と話した。