自宅事務所を構え、社会保険労務士として主に企業の労務管理全般を担当するほか、企業規則の作成やそれにかかわる手続き業務を担う。

社労士として走り出したのは今から約20年前。サラリーマンから転職し、ベンチャー企業で人事労務を手掛けるうちに職場の先輩の勧めから社労士の資格を取得した。後に交渉事が増え出すと、その際に窓口として対応していた公認会計士たちに刺激を受けたことから、それを契機に独立。2人目の子どもが生まれたのをきっかけに、茅ヶ崎に移り住んだ。「初めは何でもやりますと、よく飛び込み営業をしたり、ビラを配ったりしていた」と振り返る。

独立してすぐ、紹介から茅ヶ崎商工会議所青年部(YEG)に入会。そこでは他業種のメンバーと人間関係が培われ、地域商業の活性化について考えるように。2010年度の会長も務めた。「自分がこの街にどんな貢献ができるのか、そう考えると世界が広がった。YEGに入ったことは、人生にとって奇跡的な出会い。私の財産」

今年還暦を迎えるが、仕事にはさらに意欲的だ。法令の遵守はもちろん、これからは経営上の人材育成を念頭に、社労士として契約企業を守っていく考えだ。「会社に寄り添って。そんなスタイルで仕事に当たっていきたい」、そう話すと白い歯がこぼれた。