自らの将来について考え、社会で生き抜く力を身につける「キャリア教育」の特別授業が4月19日、田浦中学校で2年生を対象に行われた。アスリートなどのメンタルコーチとして活動する日高靖夫さん(葉山町在住)が講演を行い、生徒に自分自身の心との向き合い方をレクチャーした。

日高さんは「自分の機嫌をどう管理するか」をテーマに、「思考」「ことば」「からだ」の観点から方法論を展開。出来事の良い点、悪い点を分析した上で改善策を考える「GBN思考」の習慣化のほか、「頑固者だからこそ、自分の意思が持てる」といった自分の短所をプラスに解釈する言葉の転換など、実生活で役立つスキルについて解説を行った。

「機嫌をコントロールする術を身につけることで物事の生産性は大きく向上する」。生きにくさを抱える若い世代が増えていることに触れ、「機嫌良く、楽しみながら働く社会人になろう」と生徒らに呼び掛けた。