社会福祉法人多摩養育園(足利正哲理事長)が4月17日、京王プラザホテル八王子で77回目の創立記念日祝賀会を行った。来賓には、長年友好関係にあるスリランカからE・ロドニー・M・ペレラ大使をはじめ、初宿和夫八王子市長や白井亨小金井市長など、関係者含め245人が集い、盛大に祝った。

コロナ禍により自粛していたため、5年ぶりの開催となった祝賀会。はじめに、物故者を追悼するため読経。厳かな雰囲気の中、あいさつに立った足利理事長は関係各所へ感謝を述べたあと、「地域の皆様と共に頑張ってきた。おかげさまで、多くの方々に関わっていただいている。多摩養育園を中心に皆様と出会えたことは奇跡のご縁があったから。福祉のオール八王子を目指し、皆様と関わり合い、支え合い、連携し合い未来に向かっていきたい」と話した。

祝宴では西川古柳座による八王子車人形の公演や永年勤続職員の表彰、新入職員の紹介などが行われ、参加者は歓談を楽しんだ。

同法人は「ゆりかごから天国まで」を経営理念に掲げ、保育園や救護・障がい者施設、高齢者施設などの20施設を運営。八王子市内だけでなく、小金井市や府中市、あきる野市にも施設を構え、地域と連携して福祉事業に取り組んでいる。雲龍寺の住職だった故足利正明氏が戦後、本堂を無料託児所として開放したのが始まり。今年3月には、障害者支援施設「精華」の建て替えが完了。7月3日に落成式を予定している。