横浜市と日本カーリング協会は4月26日、2025年の日本カーリング選手権大会を横浜BUNTAI=中区=で開催することを発表した。

日本選手権は、25年世界選手権と26年冬季五輪の日本代表候補選考大会でもある国内最高峰の大会。過去41回は北海道と青森県、長野県で行われており、首都圏では初開催。また、専用施設ではなく、アリーナを使うのも国内初。国際大会はアリーナ開催が一般的で、同じ環境で行われる大会は選手にとっても待望だったという。大会は来年2月2日(日)〜9日(日)。男女各10チームが出場する。

26日に横浜市役所で行われた共同発表会には、山中竹春市長と日本カーリング協会の貝森輝幸会長、岡崎朋美理事が出席。アスリート委員長として、平昌、北京五輪の日本代表で2大会連続でメダルを獲得した藤澤五月さんも登場した。

5年越しで実現

19年には21年大会の新横浜開催が決定していたが、コロナ禍で中止に。5年越しの実現に、山中市長は「重要な大会を横浜で開催することができて光栄」と喜んだ。

6月8日には小学生を対象にした体験会を横浜銀行アイスアリーナ=神奈川区=で行う。市としては、今大会の開催を契機に29年の世界女子選手権の大会招致も視野に入れる。

「もぐもぐしながら楽しんで」

BUNTAIでは、これまでの会場を大きく上回る2千人以上を収容できる見込み。藤澤さんは発表会で「アリーナでの開催は選手やファン、関係者全員がうれしく思っている」と話し、「ぜひ25年に限らず横浜開催を」と笑顔で山中市長に要望する場面も。また、海外では観客も大きな歓声や拍手で楽しむのが主流だといい、「飲食もOKなので、ぜひ”もぐもぐ”しながら盛り上がってほしい」と呼び掛けた。