AIをはじめとするデジタル技術の発展に伴い、ビジネスモデルやサービスのあり方が変化してきた現在。サイエンス作家でもある理学博士の竹内薫氏は、この大きな環境の変化に対応するためには「思考センス」を磨く必要があると言います。とくにAIの新たな可能性に期待する同氏が、AIを駆使した新しいリスキリングの形について解説します。

※本稿は竹内薫氏の新著『東大卒エリートの広く深い学び方』から一部抜粋・再構成したものです。

もはや「後追い」のリスキリングでは生き残れない

「新たにこれを学べば次の仕事に生かせる」

「これを学んでおけば失業しないだろう」

リスキリングと聞けば、そのような考え方をしている人たちが多いと感じます。

たとえば、プログラミングはリスキリングでイメージされる代表的なものでしょう。

プログラミングを学んでおかないと時代に取り残されると考えて、プログラミングの基礎から学ぼうとする人がいます。

こうしたいわば「後追い」のリスキリングでは、これからの時代に生き残るのは難しいということに気づいてほしいのです。