吹き抜けの空間につり下がる現代的なオブジェ、オリジナルのクラフトビールが飲めるビアバー、Tシャツ姿のスタッフによる、笑顔の接客……。

スカイツリーを見上げる下町にある銭湯「黄金湯」の「番台」の様子である。

営業時間中、絶えず人で賑わう

スイングドアを抜けて浴場に入れば、そこは一見、懐かしい昔ながらの銭湯。ただ、今どきのおしゃれな女性、地元の人とおぼしきおばあちゃん、外国人など、多様な顔ぶれが湯につかり、カランの前で汗を流している。6時から9時、11時から深夜0時半までの営業時間中、絶えず人で賑わう。

施設2階にはドリンクや食事も楽しめるラウンジ、和・洋のドミトリータイプの宿泊施設を備える。

「サ活(サウナ活動)」ブームの昨今、とくに人気を呼んでいるのが男湯にあるサウナだ。

黄金湯の目玉の一つがサウナ。壁やベンチの素材にこだわったほか、冷水の温度も12〜13℃に設定し、より爽快感を得られるよう工夫。また屋外の外気浴スペースも設えられている(写真 : Yurika Kono)