「このメニュー、そこまで有名ではないけど自分は好きだなあ」「定番や看板ではないかもしれないけど、好きな人は結構多いと思うんだよな……」――外食チェーンに足を運ぶと、そう思ってしまうメニューが少なからずあります。店側はどんな思いで開発し、提供しているのでしょうか。

人気外食チェーン店のすごさを「いぶし銀メニュー」から見る連載。今回はハンバーグレストラン・びっくりドンキーの「ドンキーハウスビール」を取り上げます。

飲食チェーンには「代名詞」「定番」というべきメニュー以外にも、知られざる企業努力・工夫を凝らされたものが数多く存在します。本連載では、そうした各チェーンで定番に隠れがちながら、根強い人気のある“いぶし銀”のようなメニューを紹介していきます。

原料にこだわった自社醸造のビール

今回のテーマは、びっくりドンキーの「ドンキーハウスビール〈樽生〉(以下、ドンキーハウスビール)」です。

びっくりドンキーといえば、ハンバーグとご飯、サラダがワンプレートにまとまったディッシュメニューが代名詞。

ハンバーグレストランのびっくりドンキー。ハンバーグだけでなくその内外装なども人気です(筆者撮影)