新福島 新福島駅の駅前風景(写真:彩恵/PIXTA)

国土交通省が3月に発表した地価公示(2024年1月1日時点)では、大阪府内の住宅地の前年比上昇率は1.6%となった。本稿では、大阪府で「住宅地」に分類されている約1200の中から、1平方メートル当たりの地価が高い「上位500」地点をランキングした。

国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で公表されている各地点の鑑定評価書から、上位のエリアの特性を見ていく(※鑑定書には地番や住居表示があるが、本稿は最寄り駅で表記)。

→「20%超は29地点『全国地価上昇率ランキング500』」はこちら。

50万円以上は12地点

首位の新福島(大阪市福島区)は、125.0万円(1平方メートル当たり)。坪当たりに換算すると、約412万円となった。鑑定書には、「販売価格の高騰からマンション売れ行きが鈍りつつあるが、住宅需要の都心回帰傾向は続いており、中心商業地に近く、利便性が高い立地から需要も堅調であり、地価は上昇傾向で推移している」と記載されている。

2位の四天王寺前夕陽ヶ丘(大阪市天王寺区)は、同95.4万円。「文教地区として著名であるため、特に富裕層の需要は底堅いものの、纏まった規模のマンション素地の供給は限定的であることに加え、都心部の堅調なマンション需要により地価は上昇傾向で推移している」とある。

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