推薦入試による大学入学者は、ここ数年増加傾向にあり、2023年度の大学入試に占める総合型選抜の割合は、14.9%となっています。学校推薦型選抜(36.5%)と合わせると、一般入試の合格者(48.6%)よりも多くなっているのです。

総合型選抜で重視されるのは、英語力です。大学側も英語力がある生徒を求めています。そのため、英語力を証明してくれる英検は大事になるわけです。

実際、総合型選抜を受けた受験生の中には、英語力を示す資格が不十分で、1次試験の書類選考の段階で落とされてしまう生徒もいます。

「英検準1級は必須レベルで、もし英検2級までしか取れていなかったら、合格率が極端に下がる」という大学もあります。

また、大学の一般入試においても「英検準1級取得なら、英語は満点とみなす」としている、大学も増えています。

ここ数年で英検は、取っておいたら便利なものから、取っておかないと不安なものになってきており、英検をどのぐらいの時間をかけて攻略するのかが、カギになってきています。

とりあえず後のタイミングで受験は危険

英検は年に3回も実施されるため、多くの子どもたちは「とりあえず次回の受験のタイミングでいいかな」「今はまだ、準備不足だし」と考えてしまいがちです。

そうやって後回しにすると、その次のタイミングでもまた同じように、「まだ時期じゃない」と考えてしまいます。

もちろん、事前に徹底して準備をすることは大切です。同時に、期限を切って、きちんと「期限以内に終わらせる」ことを意識して勉強するのも重要なのです。

英検のような資格試験は、長距離マラソンのように勉強するのではなく、短期間で一気に勉強したほうが、合格率が高まります。

実際、われわれは何百人も英検の取得を手伝ってきましたが、10日間本気で勉強して英検合格を勝ち取る生徒が多いです。だらだらと半年近く勉強するのではなく、「1週間でなんとかしよう」でもなく、10日間本気で英検と向き合うと、合格率が一気に跳ね上がるのです。

この、「短期間で一気に結果を出す」という考え方は、偏差値35から1年で東大合格を目指す漫画『ドラゴン桜』と通じる部分が多いです。『ドラゴン桜』の1巻では、こんなシーンがあります。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください