3月に発表された2024年の地価公示価格は、熊本・北海道の半導体バブルの影響が色濃く反映される結果となった。4月12日配信の「全国地価上昇率ランキング」を見て浮かび上がってきたのが、福岡市内の地価の上昇ぶりだ。トップ100内に住宅地、商業地含めて15地点も登場する。

全国の地価上昇率における福岡市の最高ランクは20位。博多区竹丘町の商業地で上昇率は21.62%。次いで34位に博多区麦野3丁目の住宅地が19.63%、42位に中央区清川2丁目の商業地が19.30%、47位に中央区荒戸2丁目の商業地が19.01%と続いていく(下表参照)。

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再開発促進事業「天神ビッグバン」が牽引

公示地価 福岡

まちの発展の勢いが止まらない福岡市の原動力となっている再開発の目玉は何といっても市の再開発促進事業「天神ビッグバン」である。福岡市の中心部にある天神交差点から半径500メートル(約80ヘクタール)が対象エリアで、天神ビジネスセンター、福岡大名ガーデンシティなど、これまでに建築確認申請された63棟のうち52棟が竣工した(2023年3月末時点)。天神ビッグバンはいよいよ佳境を迎えていると言っていいだろう。