連日報道されている小林製薬の健康食品による「紅麹問題」で、「サプリメントは安全で気軽に摂取できるもの」という神話は崩壊しました。まだ原因とされる物質や健康被害との因果関係は明らかになっていませんが、本件に関係して亡くなられた方や健康被害に遭われた方が多数、報告されています。

この問題を教訓に、今回はサプリについて解説したいと思います。

そもそもサプリメントって何?

健康食品やサプリメントは国が定めたものではなく、一般的に使われる言葉です。具体的には、「健康によいとされる成分を添加している加工品」を健康食品、そのうち「カプセルや錠剤・顆粒のような形状をしているもの」をサプリメントといいます。

supply=補う、という意味から、サプリメントは「不足を補うもの」という意味で使われ、一定の基準を満たした「成分」を、摂取できるように工夫されています。食品ですから「医薬品」のように病気を治すことを目的とするものではありません。