視力が落ちる、目が疲れる、乾く、かすむ……いずれもスマホの使いすぎによる弊害としてよく知られたものですが、眼科専門医の松岡俊行氏によれば「実はスマホの本当の怖さは別にある」といいます。さまざまな障害を引き起こす「スマホアイ」から子どもたちを守るために、松岡氏が推奨するスマホの"ある設定"とは。

*本稿は松岡氏の著書『スマホアイ 眼科専門医が教える目と脳と体を守る方法』から一部抜粋・再構成しています。

スマホは最低でも目から30センチ離して使うこと

スマホの画面に集中しているとき、ほとんどの人が自分の姿勢に無頓着になります。

周囲のスマホを見ている人を思い出してみてください。どんな姿勢になっていますか? おそらく、うつむいて、猫背になり、画面を覗き込むようにしている姿が思い浮かぶのではないでしょうか。決してよい姿勢とはいえませんよね。

これは目にとって非常に危険。無意識に目と画面の距離が近くなっているからです。自分では気にならないかもしれませんが、目はずっと寄り目の状態で、どんどん疲弊していきます。