長期間工事が続きます。

東武池袋駅も改良へ

 池袋駅西口地区再開発準備組合と東武鉄道は2024年3月26日、池袋駅西口地区の再開発計画の都市計画手続きが開始されたと発表しました。

 池袋駅西口再開発は、三菱地所や東武鉄道などが参画する市街地再開発準備組合が事業主体となる地区(約4.6ヘクタール)と、東武鉄道の単独事業地区(約1.5ヘクタール)を合わせた約6.1ヘクタールが対象です。東武鉄道の単独事業地区は、主に駅などの鉄道敷地となります。
 
 今回、国家戦略特別区会議のもとに設置された東京都都市再生分科会で、開発計画の素案が示されました。事業では、地上41階地下4階・高さ約220m(A棟)、地上50階地下5階・高さ約270m(B棟)、地上33階地下6階・高さ約185m(C棟)のビルが建設される予定です。

 総延べ床面積は約58万2700平方メートルにおよび、再開発ビル内には、オフィスや商業施設、グローバルブランドのホテルなどが入る見込み。完成後は、池袋駅西口に超高層ビルが3棟そびえ立つ形になります。

 再開発にあわせて、東武東上線の池袋駅も改良される見込みです。線路を3線から4線に増やすほか、ホームの狭い箇所の改善が検討されています。東武鉄道によると、線路数が増えることで有料着席列車「TJライナー」の増発や、沿線地域の催しなどに合わせた臨時列車などの設定が可能になるといいます。

 さらに、再開発ビルから駅北側で線路をまたぐ池袋大橋にかけて、東上線の線路上空を南北方向に結ぶ約350mの歩行者デッキも設けられます。

 再開発ビルは2027年度に着工し、2043年度の竣工を目指して順次工事が進められます。線路の増設など、駅の改良は「2043年度までに実施予定ですが、着工時期、完成時期については未定です」(東武鉄道広報部)としています。