パラシュートも内蔵されています!

将来はバリ島で乗れるかも?

 スイスに本社を持つシリウス・アビエーションが、異形のルックスを持つ航空機の開発を進めています。主翼のほかに、胴体前方にカナードと呼ばれる小さい翼を設置。それらの中に埋め込むように、合計28発のファンがついた推進装置が設けられたビジネス機です。

 この機体は水素燃料で動き、推進装置は電力で動きます。垂直離着陸と高速巡航を組み合わせた「eVTOL機」で「ヘリコプターのように離着陸し、飛行機と同じくらい速くエネルギー効率よく飛行することができる」としています。3人を乗せることができ、航続距離は1850km、巡航速度は時速520kmとのことです。また安全のため、緊急パラシュート システムも実装されるとしています。

 同社によると、機体に多くの推進装置をつけるのは「騒音の発生を低減するため」とのこと。この機体は、ヘリコプターと比較して騒音が最大95%少なくできると同社はアピールしています。

 なお、2024年3月にはバリ島にこの機体をはじめとするシリウス・アビエーション機10機を配備するパートナーシップを、PARQ Developmentと締結しています。