G7広島サミット、ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃訪問したことも大きく注目されました。
被爆地・広島から発したメッセージに山陰で暮らすウクライナ人も戦争終結への大きな一歩になればと期待しています。
5月22日、G7サミットに参加したウクライナのゼレンスキー大統領。
各国の首脳に支援の強化を直接訴えるとともに、ロシアから核の脅しを受けるなか、国際社会に平和の実現を訴えました。
山陰で避難を続けるウクライナ人はどう受け止めたのでしょうか。

ウクライナ出身ナタリーアさん:
「ゼレンスキー大統領の来日はとてもうれしい気持ち。友達や家族がウクライナにいるので毎日まだ心配しています。(今回の来日をきっかけに)早く(戦争が)終わってほしい」

ウクライナ出身の学生アンナさんとナタリーアさん。2人はロシアによる軍事侵攻により日本へ避難。今は江津市の専門学校で日本語を学んでいます。

ウクライナ出身アンナさん:
「(今回の来日で)日本からもっと支援が期待できるのでは。多くの人はこれまでウクライナについてあまり知らなかった。(今回の来日で)どんどん情勢について知ってもらえた」

停戦に期待する声は鳥取県からも。

ピロゴバ・マリーナさん:
「できるだけ早く戦争が終わって欲しい、私たちが、私たちの国を支援できることを願っているし、きっとできる」

2022年3月、戦争終結への思いを口にしていたウクライナ出身のピロゴバ・マリーナさん。夫が経営するワイン醸造所で、母国の支援のため、侵攻開始直後から「義援金ワイン」を販売しています。

ピロゴバ・マリーナさん(文書メッセージ):
「ゼレンスキー大統領が直接広島を訪れたという事実は、それほど状況が困難であることを意味していると思います。だからこそ広島という地でG7諸国のトップに直接支援を訴えるのはとても大きな意味を持つと思います」

戦争終結への期待も。

ピロゴバ・マリーナさん(文書メッセージ):
「戦争を終わらせるには平和的な合意が必要で、お互いのコンセンサスが必要です。ゼレンスキー大統領は国と人々を守るために出来る全ての事をしていると思います。私たちは皆、今回の会議に大きな期待を寄せています」

被爆地・広島で国際社会に向け発信されたゼレンスキー大統領のメッセージ。
山陰の地からも戦争終結のきっかけになることを願う声が聞かれました。