山陰の海岸に流れ着き、時に話題を呼ぶ海の生き物。
その謎を解き明かすため、保存された標本などが「しまね海洋館アクアス」で展示されています。

全長5.3メートル、オウギハクジラの骨格標本。
生態がほとんどわかっていないクジラで、2006年に鳥取市の海岸に漂着したものです。

さまざまな理由で漂着した生き物を詳しく調べることをストランディングと呼び、アクアスでも研究機関などと調査を行っています。

開催中の「どんぶらこ しまねに流れ着いた生き物たち」では、その一端を垣間見ることができます。

漂着するのは死骸だけではありません。
元気に泳ぐのは2023年10月に大田市の漁港で保護された「タイマイ」というウミガメの仲間です。

東西数百キロに及ぶ山陰の日本海側は漂着生物の宝庫で、アクアスの調査ではリュウグウノツカイやダイオウイカなど謎多き深海生物もこれまでに数十件ずつ漂着が確認されています。

全長約4メートルのダイオウイカを再現した巨大なぬいぐるみと写真も撮れるこの企画展。
大型連休期間まで開かれています。