鳥取県大山町は今年度から町内すべての中学校で性の多様性に配慮した「ジェンダーレス制服」を導入します。
10日は、新たな制服に身を包んだ新入生が入学の日を迎えました。

大山中学校で行われた入学式。
新しい制服に身を包んだ新入生59人が、緊張した面持ちで体育館に集まりました。
新入生の制服をよく見てみると、ブレザーにスカートを合わせている子もいれば、ズボンを履いている子もいます。
近年、多様性への配慮を目的に性差を感じさせない「ジェンダーレス制服」が全国で浸透し、山陰でも採用する学校が増えています。
大山町でも町内3つの中学校の制服について、今年度から学校からの要望を受け、女子のセーラー服、男子の「学ラン」を撤廃。
上をブレザータイプに、下はスカートかズボンを選べる制服に変更しました。
さらに、ネクタイかリボンも選ぶことができます。

「ズボン」「ネクタイ」を選んだ生徒:
「動きやすそうなのと、足を出したくないから。自分の着たいものを着られて、自分自身でいられるのは良い」
「ズボン」「リボンを選んだ生徒:
「このリボンの部分がかわいくて気に入っている。中学校生活を楽しめそう」
「スカート」「ネクタイ」「リボン」を選んだ生徒:
「ネクタイとリボンを買って、日によって変えて着るようにした。男女何も関係なく選べて着られるのが一番良い」

町が制服購入費を助成し、制服は町内の3校で統一のデザインに。
デザインは、生徒の投票で決まったということです。
新入生たちは「自由な制服」で、気持ちも新たに中学校生活をスタートさせました。