鳥取市内の小中学校では、連休のはざまとなる30日から2日までの3日間を休みにして、10連休にする取り組みが今年も導入されています。学校の「大型連休」、その狙いを取材しました。

カレンダー上は平日となる30日、鳥取市のやまびこ館には小学生の姿。紙と糸を使った昔ながらの本づくりに夢中です。鳥取市内の小中学校では30日から3日間を休みに。前後の連休と合わせて10日間の長期休暇です。この休みに合わせて、鳥取市内の施設では「やってみよう!でー(day)」と銘打って、子ども向けのイベントを企画しています。

この長期休暇は、子どもたちに家庭や地域とのふれあいの機会を増やしてもらおうと、鳥取県内では鳥取市のほか、琴浦町、南部町が2年前から導入しています。

鳥取市教育委員会・淺見康陽学校教育課長
「学校にいると教育活動が進むので、なかなか休みが取れないという事がありますので、こういう機会にしっかり有給を取ってリフレッシュすることも大事だと思っています」

このまとまった休みは、日ごろ忙しい先生にとっても貴重なリフレッシュの機会に。鳥取市の場合、23年に大型連休期間中に9割を超える教職員が有給休暇を取得したということで、先生の働き方改革にもつながっているようです。
ただ保護者からはこんな声も…。

小学生の保護者
「10連休は長いので、お仕事も休まないといけないので嬉しいような。連休明けにお仕事頑張らないとなという気持ちもあります」

幼稚園児の保護者
「学校が休みでも親は休みではないことが多いので、学校が休みになると子どもの面倒を見てもらうところを手配しなくてはいけない」

平日に休めない保護者にとって、子どもの預け先の確保など新たな課題も生まれています。

鳥取市教育委員会・淺見康陽学校教育課長
「子どもだけでも近くの公民館で活動できるとか、子どもだけで参加できるイベントも周知しながら、地域での受け皿も広がるように声かけ・周知をしているところです」

鳥取市教委は、地域でのイベントや放課後児童クラブで子どもを受け入れるなど、受け皿の確保も進めながら、保護者の理解を得ていきたいとしています。