2023−24シーズンの島根スサノオマジックは西地区4位となり、3年連続のチャンピオンシップ進出を逃して戦いを終えた。シーズンを締めくくるファン感謝祭が行われた11日に会見が開かれた。出席したポール・ヘナレHC、安藤誓哉主将、ニック・ケイ選手、白濱僚祐選手の4人が語った心境を前編・後編にわたり紹介する。

Q レギュラーシーズン60試合のうち、一番記憶に残った試合は?

安藤誓哉主将:
開幕戦の三河戦です。

※10月7日(土)にホームで開催されたシーズン開幕戦のゲーム1、島根が76対71で三河から勝利を挙げた試合。安藤主将は、チームトップの24得点の活躍で勝利に貢献。3Pシュートの成功率は50.0%を記録。フリースローは5本全てを決め100%だった。

安藤誓哉主将:
在籍3シーズン目で、自分としても本当にしっかりと準備をしながら夏を過ごして臨んだ開幕戦だったので、気持ちもかなり入っていましたし、プレーもそれなりには良かったのではないかと思います。

白濱選手、ニック・ケイ選手、ポール・ヘナレHCの3人は、いずれもシーズン終盤の4月のアウェイ広島戦を挙げた。

※4月10日に行われ島根が70対61で勝利した第31節では、ペリン・ビュフォード選手とハッサン・マーティン選手の外国籍選手2人をケガで欠く苦しいチーム状況の中、津山尚大選手が24得点の活躍。外国籍選手1人で、37分間出場したニック・ケイ選手は、13得点・10リバウンド・7アシスト・5スティール・2ブロックの大活躍だった。

ニック・ケイ選手:
みんなが一致団結しながら、この試合でステップアップすることができました。
来シーズン我々が強くなるためには、非常に大きな鍵になる試合だったと思っています。

白濱僚祐選手:
ペリンも、ハッサンも(帰化選手の)ウィリアムス・ニカもケガでいない状況だった。その中でもみんながチームのためにステップアップして、本当にチームのためにという思いが1人1人伝わってきた。チーム全員で勝てた試合だというのをすごく感じられた試合だったので、印象に残っています。

ポール・ヘナレHC:
負傷者が多い中で、各選手たちがステップアップをする機会となりました。選手たちのメンタリティーであったり、マインドセットが非常に素晴らしく、勝利をもぎ取ることができました。来季に向けては、この試合と同じようなマインドセットで全員が貢献できるような、そういった形を作っていきたいと思っています。

今シーズンはホーム戦30試合の累計入場者数が12万人を突破。平均入場者数は、昨シーズンを1000人以上上回る4229人で、2026年からスタートする新たなトップリーグ「Bプレミア」の参入基準を突破した。

Q 開幕前から青い声援の中でプレーするのが楽しみだと話していたが、今シーズンのブースターの熱量をどう感じたか。

安藤誓哉選手:
毎試合、毎試合、本当に青に染めてもらって、今年は本当に雰囲気が違ったなと思いました。

Q 島根スサノオマジックで3シーズン継続して取り組んだ「バズソースタイル」の完成度について

ポール・ヘナレHC:
私にとって「バズソースタイル」は、常に進化し続けているものだと思っています。今まで掲げてきたものもありますが、メンバーが変わるにあたってはそこに合わせなければいけないところもありますし、その長所を活かさなければならないので、その点では変わっています。来シーズンも、また新しいメンバーが入ってくるわけですし、特にディフェンスを強化することで、さらにバズソーが進化すると思っています。

後編に続く