山形県南陽市の山火事は、きょう、発生から6日目となりました。

火は延焼が拡大する危険性がない「鎮圧状態」となり、住民への避難指示も解除されていますが鎮火には至っていません。取材を進めると、延焼の拡大や鎮火に時間がかかる原因に、山特有の理由が見えてきました。

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この山火事は、今月4日に南陽市宮内の秋葉山で発生したもので、火は、おととい、
延焼が拡大する危険性がない「鎮圧状態」となり、住民への避難指示も解除されました。

しかし、鎮火には至らず、出火から6日目のきょうも、消防署員など20人ほどが
消火活動を行いました。

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今回の山火事で焼けた面積は137ヘクタールにのぼり、県内で過去10年に起きた林野火災で最大の規模となっています。

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これほどまでに燃え広がった原因のひとつとして考えられるのが「土」です。

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松浦亜実 記者「こちら秋葉山のふもとです。土を触ってみますと、すごくさらさらとしていて風が吹くと飛んでいってしまいそうです」

消防によると、この山の土の多くが、枯れ葉や落ち葉でできています。そのため燃えやすく、燃えた土が風で舞ったことで、広い範囲に燃え広がったと考えられるということです。

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さらに、鎮火まで時間がかかっている原因も、この土にありました。

消防署員「腐植土といって、落ちた葉っぱが土になる過程の中で何枚も積み重なている。その間が燃えている。下の方が燃えているので掘ってから水をかけるのが効果的かなと」

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南陽消防署 杉原利彦 署長「最初煙が上がらなくても、掘ってみると煙があがる。目に見えないところをひとつひとつ手探りのような状況でいま活動しているので、本当に時間がかかっている」

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このほか、広範囲に及ぶ山であることや、人が立ち入ることが難しい場所が多いことなども鎮火に時間がかかっている原因だといいます。

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きのうまでに、延焼範囲のおよそ7割が鎮火しているということですが、きょうも完全な鎮火には至らず、あすも消火活動が行われる予定です。

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