災害が発生し、山形県内唯一の離島、飛島の送電網に影響が出たとの想定で、きょう、東北電力ネットワークと酒田海上保安部が合同訓練を行い、人員や資材の輸送方法などを確認しました。
この訓練は送電設備の工事・保守事業を行う東北電力ネットワークと、海上保安部が、災害時に双方が支援を行う協定を結んでいることから行われたものです。
訓練では、酒田市飛島で震度6強の地震を観測し、送電網に影響が出たことを想定し、酒田海上保安部の巡視艇「べにばな」で停電復旧のための作業員や、資材を搬送する流れを確認しました。
また島内を効率的に回る移動手段として、電動キックボードも船に積み込まれました。
東北電力管内で順次導入されている電動キックボードは、40キロメートルの距離を走ることができ、機動力を生かして災害時の巡視や業務の省略化に役立てたい考えです。
東北電力ネットワーク酒田電力センター 舩山義之 所長「いかに関係者がうまく連携ができるかが重要になってくる。お互いオペレーション上、どのようなことができるのか、できないのか確認する」
今後は、波の状況などで船が使用できない場合を想定し、ヘリコプターなどを使った搬送訓練も検討していきたいとしています。