27日の日経平均株価は3日ぶりに反発。年度内の権利付き最終売買日ということで買いが膨らみ、終値は前の日と比べて364円高い4万762円でした。

 ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が31ドル安と3営業日連続値下がりしていたにもかかわらず、なぜ日経平均は大幅に上昇したのでしょうか?

マネックス証券 広木隆チーフストラテジスト
「一番インパクトが大きかったのは、きのう国土交通省が発表した2024年の公示地価が、バブル以来の上昇率になった。非常に大きなインパクトを株式市場にももたらしました」

 今年1月1日時点の地価の全国平均は2.3%上昇し、3年連続で上昇しました。

 公示地価の発表を受け、大手不動産会社の株は軒並み上昇。日本株の上昇を牽引(けんいん)しました。

広木チーフストラテジスト
「改めて日本がデフレを脱却したことが内外に知らされて、不動産会社のような資産を持つ会社に買いが向かったと。これも一般的な脱デフレトレードの一環なんだろうと思います。アメリカの株は上がらなくても、日本がようやくデフレを脱したんだと。日本独自のポジティブな好材料に反応して、株価が上がったという一日だった」

(「グッド!モーニング」2024年3月28日放送分より)