フランス在住の作家でミュージシャン・辻仁成(64)が15日までに、SNSで音楽活動を“プチ引退”することを発表した。
12日、X(旧ツイッター)に、「引退も考えています。人間関係に疲れたので、、」と記し、10日に更新したWEBマガジンのリンクを添付。そこには“8月の大阪でのライブで引退する可能性”を示唆した文章を読んで心配した友人とのやり取りが会話形式でつづられており、辻は「ライブがルーチンになってきたし、いろんなことであちこちと揉(も)めて、嫌気がさしてきたんだよ。人間関係の疲れが出て、楽しいことが楽しくできない環境になってきたので、しばらく、やめてみようかな、と思って」と引退の理由を説明。8月に予定している大阪公演については「大々的にやるのは、ここでひと段落にして、ま、第1弾の引退ということになる」と明かしていた。
14日には改めて「引退について。一ミュージシャンの決意」のタイトルでWEBマガジンを更新。「某月某日、プチ引退を決めた。この夏の、東京と大阪のライブを最後に、しばらくぼくは日本での公式な音楽活動をやめようと思った」と表明。2019年以降、日本でのライブが中止になり、ばく大なキャンセル費用が発生し、自力で返済したことなどを詳細に記した。その後に日本凱旋公演を開催したものの、その時の思いを「この場当たり的なルーチンを繰り返す気力が残っていなかった。ぼくが思うような音楽活動ではない気がする」とライブへの取り組み方に疑問を呈している。
「誰かが悪いというのじゃなく」としながらも、悩んだ上、8月7日に大阪フェスティバルホールで行われる公演で「日本での公式ライブは終わりにする」と決断。「よければ、骨を拾いに来てほしい」と呼びかけている。
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