俳優・福士蒼汰(30)、女優・松本まりか(39)らが18日、都内で行われた映画「湖の女たち」(大森立嗣監督)の公開記念舞台挨拶に登壇した。
作家・吉田修一氏の同名小説が原作。琵琶湖近くの介護施設で起きた殺人事件を発端に、福士演じる濱中圭介と松本演じる豊田佳代が、刑事と取り調べ相手という形から支配する者と支配される者の危うい関係を深めていくヒューマンミステリー。
イベントでは、サプライズで吉田氏からの感謝の手紙が読み上げられた。福士は、「ありがたいお言葉を頂くほど、もっとやれたなという思いがあふれてくる。自分の未熟さをより実感しちゃうけど、素直に受け入れたい」と喜びをかみしめた。
一方、松本は目を潤ませ、約30秒の沈黙。「本当に正直な話をすると、私はこの作品を受けたということ自体、非常に罪深いことをしたなと思っていた」と語り、「この役を体現するにはあまりにも未熟過ぎました。だけど、どうしてもやりたかった。撮り終わってからもすごく罪深いことをしたなと思っていた。でも吉田さんがそう思ってくださったことは救いでした」と涙した。
最後は、「この映画をやって、人間の持っている美しさを教えてもらった。今、39年の人生で初めて毎瞬が充実して楽しく生きることができています」と胸を張った。