南海トラフ地震による津波への対策として、高台に移転する和歌山県田辺市役所の新しい庁舎が完成し、式典が開かれました。

 和歌山県田辺市役所の新庁舎は、鉄筋コンクリート6階建てで、海抜およそ19メートルの高台に移ります。

 現在の庁舎は築50年を超え、老朽化が進んだことに加え、南海トラフ地震に伴う津波浸水想定区域にあることから、市は高台への移転計画を進めてきました。

 災害の際には、「情報発信」や「配慮が必要な人への支援」といった機能をフロアごとに分けるといい、およそ2300人を収容できる避難拠点にもなります。

 現庁舎での業務は5月2日までで、大型連休明けの7日から、新庁舎の運用が始まるということです。